パソコン通信の思い出
パソコン通信という言葉を聞いたことがあるだろうか。1980年代後半から1990年前半の、インターネットが普及する以前に利用されていた、メールのやりとりなどのデータ通信手段だ。
パソコンにモデムをつないで、電話回線からサーバにダイアルアップ接続をしていた。
自分が加入していたパソコン通信のホストはニフティサーブだったが、他の大手局としてはPC-VANやアスキーネットなどがあった。
具体的に何に使っていたかというと、ほとんどクライアントとの電子メールのやりとりだけだったと思う。
今とは違って、サーバに接続するだけでもコマンド入力しなくてはならないし、そもそもパソコン通信ソフトを立ち上げるだけでも面倒だったのだ。
ニフティサーブにはフォーラムというサービスがあったので、たまにのぞいたりもしていたが。
このフォーラムというのは、同じ嗜好を持つ者同士が掲示板やチャットなどで交流をはかり、情報交換したりできる、いわゆるコミュニティのことだ。
今でいうところのSNSの原型という感じだろうか。
基本的には文字だけのコミュニケーションで、写真やムービーなどを表示することはできなかったが。
こうしたコミュニティを自由に創っていきたいと、個人で掲示板を中心としたネット局を開局する人もたくさんいて、草の根BBSなどと呼ばれていた。
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